「保育園大地」創立のごあいさつ
私は海と山のある自然の中で育ちました。
春から秋までは海で、秋の終わりから桜が咲く頃までは山で過ごしました。
そんな毎日の中で様々なことを自然から学びました。
自然の中で育ちましたので学校が嫌いで今で言う登校拒否の子どもでした。
あらゆるいたずらや悪さをしても、いつも私を温かく見守ってくれる村の人々の好意と援助で成長したのです。子どもの頃に受けた多くの愛を、そして私を慈しみ育んでくれた人々、私のすべてを許し見守ってくれた人々への感謝の気持ちを恩返ししようという思いが信念へと変化したのです。
そして、そのひとつのかたちとして保育園創立となりました。
自然から学んだ多くのことを子ども達に伝えたい、
また子ども達が自然からたくさんのことを学んでほしいと願っているのです。
自らが自発的に考えそして行動していくための環境を提供し、自然とふれることで様々な体験を通して学び成長していくことへのサポートが使命だと思っています。
『大地』という名前には樹木や草花をやさしく力強く育てる大地、季節がくれば、もう動いてもいいよと虫達に知らせる大地、蝶やとんぼが風にのって遊ぶ大地、子ども達がはだしで走りまわれる大地、私たちは皆大地の恵の上に存在しているのだという思いが込められています。
子ども達は人として成長していく道に初めて一歩を踏み出します。
私たちは『明るく、元気よく、前向きに・・・』をテーマとして未来を担う子ども達を保護者のみなさん、地域のみなさんと一緒に自然の中で大切に育んでいく保育園でありたいと願っています。
株式会社スポーツプラザ報徳 代表取締役 安藤博二
保育園の基本理念
私たちの大切にしていることは、子ども達が、今一番何が大切なのか、今何がしたいのか、を自分で考え、自分でやってみること。その結果どうだったのか、自己承認して次にどうしていくのか・・・と明日へ向かって進んでいくことです。
しかし、子ども達は一人でそのことができるわけではなく、その子ども達を取り囲む環境（親、園、社会、自然）のサポートが必要です。
このサポートはふたつの共生の中にあると私たちは考えています。
ひとつは『自然との共生』です。
自分を取りまく太陽、月、空気、植物、海、川などの自然を自分の体を通して感じていく、知っていく。動物や虫、鳥、魚等すべてのものに命がありどう関わっていくのかを体験の中で学ぶことが大切だと思っています。
また、自然は恵みや感謝や、やさしさ、豊かさを与えてくれるものであり、反対に怖れと謙虚さをもつ対象であること。自然と人が共存していく方法を先人の知恵や物語から学び受け継いでほしいのです。
自然からの愛と恵を全身で受け取り体験の中から発見したこと、感動したことを心の貯金箱にたくさん貯めていく子ども達であってほしいと願っています。
ふたつめは『社会との共生』です。
人は一人では生きていくことができません。自分を大切に育んでくれるたくさんの人がいること、自分はかけがえのない存在でありたくさんの人に愛を与えている存在でもあるというプライドをもった子どもであってほしいと思っています。
人と人との関り方、交わり方を知り他人を愛する心、生きていくことのルールをしっかりと身につけてほしいのです。
また、私たち保育士や親も共に育っていく存在だと考え、お互い悩みを出し合い喜びを分かち合って大きな家族のような仲間になりたいと思っています。園に集う人達だけでなく地域の子育てネットワークの発信基地として地域の子どもや大人が手をつなぎ社会の大切な存在として子ども達を育んでいきたいのです。
となりのおばさんからもお宮さんのおじさんからも交番のおまわりさんからも大切にされ言葉をかけられ、たくさんの愛を全身で受けとり社会を明るく照らす太陽のような子ども達が私たちの願いです。
